第12回 化粧品産業技術展(CITE JAPAN 2025)

ケミコスクリエイションズ出展レポート

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化粧品産業技術展(CITE JAPAN)は、化粧品開発に携わる企業が、原料・処方・パッケージ・製造技術・サービスに至るまでの最新情報を発信する業界最大級の展示会です。ケミコスクリエイションズは、グローバルでの豊富な取引実績を背景に、国内外のブランドニーズに対応した開発力や、技術力をブースでご紹介しました。

本記事では、当日の会場の様子や出展内容、実際の来場者の反応などをご紹介いたします。

今年の出展企業数は350以上!世界有数の化粧品原料企業が集結

2025年5月14日(水)〜16日(金)までの3日間、パシフィコ横浜で【第12回 化粧品産業技術展(CITE JAPAN 2025)】が開催されました。日本化粧品原料協会連合が開催している同展示会は、回数を重ねるごとに出展企業も増え続け、化粧品業界注目の一大イベントとなっております。そして今年は出展企業が350社を上回り、業界関係者の重要な情報源としての場所として注目を浴びることに。実際、会場に足を運んだ化粧品メーカーが、展示品に関心を寄せて製品化へと結びつけたケースは数多く存在します。

主な来場者は国内の化粧品メーカー関係者ですが、今年は中国や韓国からの来場者も多く見られました。また、これから化粧品業界に参入しようと考えているスタートアップ企業の来場数が増加傾向にあるとのこと。実際に会場からは海外の言語が飛び交い、起業家と思われる若い人の姿も数多く見受けられました。

会場に入ると、日本を代表する化粧品開発企業のブースが並び、各社の技術や提案が一堂に披露されていました。

ケミコスクリエイションズのブースでは、ブラックとイエローを基調に構成した空間設計と、背景に掲げたキービジュアルが来場者の目を引きました。最前列には、処方の個性や発色の違いを体感できるカラーバリエーション豊富な製品サンプルをディスプレイ。多くの来場者が足を止め、手に取ってご覧になる姿が見受けられました。ブースでは、日頃より国内外のブランドと向き合っている営業担当が来場者対応を行い、製品や開発力について丁寧にご案内しました。
また、海外からの来場者にもスムーズに対応できるよう、英語・中国語・韓国語など多言語に対応可能なスタッフを常駐。展示内容の説明資料も日本語・英語・中国語・韓国語の4言語でご用意し、グローバルなお客様にも安心してご覧いただける体制を整えました。

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▲ブラック×イエローのブースレイアウトで、遠くから見ても目を引く存在感

種類豊富なリキッドアイライナーの展示には初心者にも楽しんでもらえる工夫が

展示ブース内では、色彩豊かなカラーバリエーションを持つカラーアイライナーを筆頭に、微細な色調の違いで印象を変えるブラック系アイライナー、異なる質感を備えたリキッド処方など、幅広い製品サンプルをご覧いただけました。

これらの展示は、処方・色設計・テクスチャーの多様な組み合わせを実現できる開発力を示すものであり、ケミコスクリエイションズが長年にわたり取り組んできた専門性の高さを体感いただける構成となっていました。

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▲人気のブラウン系、注目のピンク系、海外に人気のブルー系など、多彩なカラーアイテムをディスプレイ。

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ブラックカラーのコーナーでは、漆黒から透け感タイプなど、ブラックだけでもさまざまな色合いが出せることをアピール。

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▲仕様の異なる製品を紹介するコーナーでは、実際の仕上がり画像等を添えて展示。

各コーナーでは、リキッドアイライナーに関する専門的な知識を持つ来場者だけでなく、年齢や性別を問わず幅広い層の方々にご理解いただけるよう、展示内容や説明方法に工夫が凝らされていました。その設計には、多様化するニーズにきめ細かく対応してきたケミコスクリエイションズのものづくりへの姿勢が反映されており、来場者一人ひとりにとってわかりやすく、親しみやすい展示を目指した構成となっていました。

また、ブースを見学していると、多くの来場者が一定時間滞在し、製品や展示内容にじっくりと目を向けている様子がうかがえました。

背景には、営業担当者による丁寧で的確なご案内があります。ケミコスクリエイションズのこれまでの歩みや開発事例、化粧品業界における最新動向など、多岐にわたる情報を来場者の関心に応じてわかりやすくご紹介。中には、当初は製品に明確な関心を持っていなかった方が、説明後にパンフレットを手に取り、じっくりと読み込む様子も見られました。

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業界初!世界初の画期的なまつ毛美容液を展示会場で初披露

そして今回の展示で最も注目を浴びていたのが、高品質なスキンケアOEMで実績のある株式会社ピカソ美化学研究所と共同開発したまつ毛美容液の展示ブースです。

これは今回の展示会場で初披露された製品で、【世界初の直液式リキッドペン型容器】を採用した画期的アイテム。近年、まつ毛美容液は若年層から大人世代まで、幅広い層の女性から注目を集めている化粧品カテゴリーのひとつです。

一方で、業界内では開発難易度の高いカテゴリーとして課題視されることも少なくありません。その背景には、容器構造に起因する使用性や衛生面の問題が存在していました。特に、一般的なチップタイプの容器では、まつ毛の根元への塗布が難しく、液だれしやすいといった使い勝手の課題が見受けられます。また、目元に直接触れたチップを繰り返し容器に戻す構造により、衛生面への懸念も指摘されてきました。このような使用性や衛生面の課題を解決するために、ケミコスクリエイションズが着目したのが、リキッドアイライナーで培った容器設計技術の応用でした。

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本製品では、リキッドアイライナー用の直液式ボトルをまつ毛美容液に応用。キャップを開けるだけでスムーズに使用できる構造でありながら、美容液は常にフレッシュな状態を保ち、使用時の衛生性にも配慮されています。

また、描き心地にこだわって開発された繊細でコシのある筆先を採用することで、まつ毛の根元まで無理なくアプローチできる使用感を実現しました。このような使用性や衛生面の課題を解決するために、ケミコスクリエイションズが着目したのが、リキッドアイライナーで培った容器設計技術の応用でした。

展示ブースには、既存のまつ毛美容液のリニューアルを検討する企業をはじめ、革新的な製品に関心を寄せる企業や、新たな製品開発に取り組もうとするブランド関係者など、さまざまな来場者が足を運んでいました。

中には海外企業の姿も多く見られ、ブース内では終日、スタッフによる製品説明や技術提案が続き、活発な対話が展開されていました。

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▲世界初の直液式リキッド型ボトルについて、細かい解説とメリットについての説明
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手の甲に取って使い心地をレクチャーする場面も。液ダレしないコシのある筆で、狙いたい場所にピタッと密着。

業界内でも高い評価を受けてきたリキッドアイライナーの開発実績に加え、世界初の構造を採用したまつ毛美容液の共同開発など、本展示会を通じて、技術力と提案力の高さを改めて印象づける機会となりました。

ケミコスクリエイションズは今後も、一つひとつの製品に真摯に向き合い、柔軟な発想力と蓄積された知見を活かして、新たな価値の創出に取り組んで参ります。


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